フェラーリはローマで
久しぶりのブログ再開は、フェラーリの新型車の発表会のために訪れたローマから。実際の車名も「ローマ」という、V8エンジンをフロントに搭載した後輪駆動のGTだ。
意外だったのは、1950年代と60年代の、チネチッタ(イタリア版ハリウッド)での映画づくりが華やかりし頃のローマがテーマになっていたこと。(ちょっとレトロスペクティブではないかい?)
会場にはフェリーニ監督で60年に発表された映画「甘い生活」のモチーフが飾られていた。このクルマのキーワードも「新しい甘い生活」というのだ。
そういえばフェラーリが用意してくれたホテルも、映画の舞台となったベネト通りにあるウェスティンだった。近くにはやはり映画で出てくる「Harry's Bar」がある。
クルマのことはいくつかのメディアに書いているので、そちらで読んでもらえると嬉しい。
街としてのローマはいま、ぱっとしないらしい。都市内の公共交通網が貧しいこと。新しい資本が呼び込めないこと。ミラノのように地下鉄と路面電車が発達し、街の周囲に新しい商業コンプレックスをどんどん作るような活気に欠けているんだそうだ。
まあ、ローマ時代の遺産はいまでも息を飲む迫力があるが、観光客はいいけれど、生活者はそれでは困るということだ。私だって同じように思うだろう。
そういえばフェラーリファンが大好きなウィングのシールドだけれど、デザイナーとしてはないほうがすっきりしていて審美観にかなうそうだ。これは「しようがないからつけました(苦笑)」バージョン。
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